【まとめ】世界で一番やさしい考え方の教科書要約!どんな人はこの本を読むべき?
- 上司に「よく考えて」ってよく言われてしまう
- 仕事の進め方に悩んで取り組むのが遅くなってしまう
- 仕事の考え方に悩んでいる
仕事で上司に「よく考えて」って言われることってありませんか?
私も上司にいわれることがあるんですが、めちゃくちゃ困りますよね。
「考え方」ってなんだ?っと疑問をもっているときに「ある本」に出会いました。
それが『世界で一番やさしい考え方の教科書』です。
作者はケンブリッジテクノロジーパートナーズ代表取締役の『坂巻 亮』さん
この書籍、実はシリーズもので第3弾なのです。
ちなみに第1弾は「世界で一番やさしい会議の教科書」
第2弾は「世界で一番やさしい資料作りの教科書」です
ちなみに私はすべて読んでいます。
結論からいうと、この本は「考え方」ということに対して根本的にアプローチしている書籍なので、若手・ベテラン問わず読む価値がある書籍です。
よく言われるクリティカルシンキングやMECEに考えるなどというのはあくまで「考え方のツール」であり、この書籍ではもっと基礎的に重要なことが書かれています。
基礎がないとツールは活用できません!
今回はこの「世界で一番やさしい考え方の教科書」を要約していきます。
もっと知りたい!って思った方はぜひ購入してみてください
考えるは3つの要素が循環している
まず、いちばん重要なことは『考える力』は3つの要素の循環サイクルができていることです。
それが、
- 認知する
- 思考する
- 行動する
この3つの流れを循環させることが『考える力』となります。
認知→思考→実行→認知…の繰り返しってことだね
認知するとは
認知するとは「思考のために正確に事象を捉える」ことです。
上司からの指示や、打ち合わせの相手の発言で曖昧な表現が使われていることってよくありませんか?
例えば、「違和感があるけど」や「みんな言っている」など。
ここでいう「違和感」や「みんな」という曖昧な言葉をしっかりと質問をして認知を深めることが大切です。
相手の意図と自分の解釈がずれるのはよくあるケースです
認知するために、必要な要素としては
- 言葉の確認
- 状況の確認
- 意図の確認
が必要になってきます。書籍の中ではこの確認方法や質問の投げかけなどについても詳しく説明しています。
思考するとは
相手の発言などをしっかり認知できたあとは「思考」をしていきます。
思考するについては3つの要素で構成されています。
- 考えるための道筋を付ける
- 理路整然と考える
- 考えを深める
クリティカルシンキングなどはこの思考の中の一部にすぎないんだ
ただ、この要素で思考すると言われてもどうすればいいかわからないですよね。
この書籍ではこの思考を正しく実行するために4つのSTEPを紹介しています。
何について考えるべきか洗い出す
洗い出した問に優先順位を付ける
20点でいいからまずは答えをだす
答えに対して2つの自問で思考を深める
この内容を見たときに、一見当たり前のことじゃんと感じるかもしれませんが実際に意識して紙で書き出すのと、なんとなく頭の中でやっているのでは雲泥の差があるなと感じました。
この書籍の中においても、「頭の中だけで考えている」=「思考が停止している」
と捉えたほうがいいと言われているほど実際にこのSTEPで紙に書き出すことの大切さを伝えています。
書籍の中では実例も交えてわかりやすく詳細を説明しています。
行動するとは
思考が「足踏み」をしてしまったら、すぐに次の行動に切り替えましょう。
足踏みのサインはひとそれぞれです。
自分がどうなっていたら足踏みをしているか、しっかりと自覚をすることが大事です。
例えば、
- 同じことを書いてしまっている
- 書いたあとに文字をなぞってしまう
- パワポの細かい配置などを微修正し始める
このような行動をしたら、それ以上は思考ではなく足踏みで時間を無駄にしているので行動に移すベストタイミングです。
足踏み=時間の無駄です
じゃあ行動するとは実際にどういう行動をすればいいのでしょうか?
結論から話すと、具体的には3つの行動が挙げられます
- 話す(相談、壁打ちなど)
- 集める(情報収集、ヒアリング)
- 休む(脳をリフレッシュさせる)
え、当たり前のことじゃない?と思う方もいるかも知れません。
重要なのは、きちんと思考のSTEP通りにやってきているかどうかです。
例えば、「話す」にしても循環サイクルの流れがあることで、相談の質が圧倒的に変わるからです。
情報収集に関しては特に注意が必要です。
私は、ウェブから情報を集めるときにとにかく大量の情報量を集めてしまうことがあります。
ウェブの情報収集は無限にできてしまいます。ですが、認知→思考の流れを経ることで、どの情報を探せばいいのかが明確になっています。
休むに関しても、しっかり思考をやりきったあとに休むことが重要です。
だらだらと休むことは絶対にNG!
ここで『考える』サイクルは1通りを終えました。
このサイクルを終えることで、あなたは真の考える力を身につけることができます。
ここからの話はさらに自身がまだやったことない業務を任されたときに、必要なこと「洞察する」必要性について解説していきます。
洞察する
考えるサイクルの中で一番人によってばらつきが生まれるのは思考で出した問に対する答えをだすことです。
当たり前ですけど、小学生が考えてだす答えと私達が出す答えの質は違いますよね。さらに言えば上司が出す答えもまた違います。
その答えの差が生まれている要因その人の知識、経験、勘です。そしてそれを成長させることが『洞察する』ことです。
洞察するは「思考を横に広げる」と言い換える事もできます。
思考と洞察の違い
思考は問に対してまっすぐに答えを出す「縦の考え」に対して、洞察は答えからはみ出る「横の考え」と言えます。
洞察の例でいうと、頼まれた業務に対して
- なぜこの業務のやる気が起きないのか?
- やる気になるときとならないときの差はなにか?
- この業務で自分が得られることはなにか?
など
ここから多くの気付きを得ることで自身の知識や経験の底上げになりますß
思考の質につまずいたら、少し問いかけを横にずらすことでどんどん自身の問いと答えの質が上がっていきます。
書籍の中では洞察に活用できる定番の問いなども掲載されています。
まとめ
本書籍を読んで一番に感じたことは、根本的な考えの基礎ってこういうことか!!という気付きです。
この本を読んでから、相手の言葉に対して認知するために曖昧な部分は質問をしたりするクセがつきました。
今自分は認知しなければいけないと思いながら質問しています。
そうすると、今までの自分って相手の話を聞いているようで聞いていなかったんだなと気付かされて少し反省しました。
また、思考からの行動までの時間が早くなったことで業務効率も上がりました。
悩んでいる時間は何もしていないのと同じという意識を持つだけで、とりあえず行動しよう!となります。
業務の質も効率もアップ!
考え方の基本について、興味が出た方はぜひこの書籍を読んでみてください。